イギリス英語、日付の書き方や年月日の順序。西暦と和暦を変換

食品の賞味期限から正式な契約書まで、日本にいても海外にいても、英語の日付表記に戸惑う事があるかも知れません。

なんとなく日本とは順序が違うと分かっていても、「月」と「日」どちらが先であったか、忘れてしまう事も多いかと思います。


この記事では、イギリスにおける日付の書き方や年月日の順序、そして簡単に西暦と和暦を変換する方法について、説明したいと思います。

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「年月日」の順序、海外では

日本の場合、日本工業規格JIS X 0301 (旧JIS C 6262)=国際標準化機構ISO 8601と同じ「年/月/日」です。

JISでは、和暦での表示が含まれています。

イギリスの場合

イギリスの場合ですが、ずばり「日/月/年」です。日本の場合と、綺麗に逆の順序になりました。

例えば日本語表記で2020/6/12(年/月/日)は、英語表記だと12/6/2020(日/月/年)となります。

「イギリス英語の場合、年月日の順序は(日本と比べて)逆」と覚えておくと、良いかもしれません。

曜日が付いても、同じことが当てはまります。つまり英語では、一番最初に曜日が来ます。

やはり、日本と逆の順序とさえ覚えておけば簡単です!


エクセルやプログラミング言語をやられている方はご存じだと思いますが、英語でも同様に日付は、「dd/MM/yyyy」などのフォームが表示される事が多いかと思います。

  • dd = Day
  • MM = Month
  • yyyy = Year


大文字でなく小文字の時もあります、DDとMMが2文字づつあるのは、数字を2桁で入力して下さい、という意味です。

例えば1月であれば、「01」とします。

実は日本のパスポートも、この「日/月/年」方式を採用しています。
厳密には、「月」に関して数字では無くて、略語を用いていますが。

あとは恐らく世界共通で、クレジットカードの有効期限も「月/年」になっています。

ヨーロッパ各国の場合

わたしが現在住んでいるドイツでは、日付表示の際、ハイフンの代わりにドットを使います。



ご参考までに、ヨーロッパ各国の日付表示例をまとめてみました。

フォーマット
オーストリアdd.MM.yyyy
ベルギーd/MM/yyyy
ブルガリアyyyy-M-d
クロアチアd.M.yyyy.
キプリスdd/MM/yyyy
チェコd.M.yyyy
デンマークdd-MM-yyyy
エストニアd.MM.yyyy
フィンランドd.M.yyyy
フランスdd/MM/yyyy
ドイツdd.MM.yyyy
ギリシャd/M/yyyy
ハンガリーyyyy.MM.dd.
アイルランドdd/MM/yyyy
イタリアdd/MM/yyyy
ラトビアyyyy.d.M
リトアニアyyyy.M.d
ルクセンブルグdd/MM/yyyy(仏)
dd.MM.yyyy(独)
マルタdd/MM/yyyy
オランダd-M-yyyy
ノルウェーdd.MM.yyyy
ポーランドdd.MM.yyyy
ポルトガルdd-MM-yyyy
ルーマニアdd.MM.yyyy
スロバキアd.M.yyyy
スロベニアd.M.yyyy
スペイン
(カタルーニャ)
d/MM/yyyy
dd/MM/yyyy
スウェーデンyyyy-MM-dd
スイスdd.MM.yyyy

ブルガリア、ハンガリー、リトアニア、スウェーデンは日本と同じ表記みたいです。

国際標準化機構ISO 8601のメリット

日本基準は、国際標準化機構と同じと言うと、何だか得意げな気分です。ISO 8601のメリットは、以下挙げられるかと思います。

  • 日本と同じ仕様なので、日本人には馴染みがある
  • ソフトウエア上、容易に読み書きが可能
  • 母国語を問わず、理解可能
  • 24時間表記(時間/分)と同様、単位が大きい順に「年月日」が表示される
  • 比較やソートが簡単
  • yyyy/MM/ddは、常に8つの数字と、2つのハイフンで表示可能な為、打鍵やレイアウトがシンプル
  • 4桁の年表示は、2桁表示と異なり、一世紀問題が発生しない



一方デメリットとしては、敢えて箇条書きにするまでも無く、普及率と言えます。

実は、欧州でもISO 8601が採用されているのですが、EUの公式文書が依然「DD/MM/YYYY」のフォーマットです。


上記団体により、一応欧州域内ではISO 8601に準ずるものとされました。


別記事ですが以下投稿記事に、EU261規則の原文リンクがあるので、日付の表示方法に興味があれば、ご覧下さい。


また、EU公式文書でもISO 8601に準拠した日付表示を使用するよう、一応明文化(但し本文のポイントは、日付表示に関してでは無い)されてはいますが、その文書自体の日付表示は、ISO 8601準拠しておりません…

Brussels, 13.6.2016
C(2016) 2711 final
ANNEX

Table 1
Symbol table for Table 2

DEFINITION
Dates should be formatted by the following format:
YYYY-MM-DD.

引用元リンク:https://ec.europa.eu/transparency/regdoc/rep/3/2016/EN/3-2016-2711-EN-F1-1-ANNEX-1.PDF

「月」の略語

曜日&年月日の順序が整理できたら、次は「月」の略語を整理したいと思います。

「月日」での見間違いや混同を避ける為、英語でも「月」に関しては略語で表示されている事も多々あります。

「月」の略語は、6月と7月のスペルが結構似ているんですよね。

日本語英語略語
1月JanuaryJan
2月FebruaryFeb
3月MarchMar
4月AprilApr
5月MayMay
6月JuneJun
7月JulyJul
8月AugustAug
9月SeptemberSep
10月OctoberOct
11月NovemberNov
12月DecemberDec

「曜日」の略語

折角なので、「曜日」の略語も明記しておきます。

「曜日」の略語は、日曜日と土曜日が似ています。

日本語英語略語
日曜日SundaySun
月曜日MondayMon
火曜日TuesdayTue
水曜日WednesdayWed
木曜日ThursdayThur
金曜日FridayFri
土曜日SaturdaySat

カレンダーは、月曜始まりが多いです。

西暦と和暦、簡単に変換する方法

英語に無い概念が、和暦です。

日本人でも、ぱっと暗算できる人は少ないのではないでしょうか。

簡単に、西暦と和暦を変換する方法があるので、ご紹介いたします!
各元号とキーナンバーさえ覚えればOKです。

元号キーナンバー
令和18
平成88
昭和25
大正11

例えば、和暦から西暦を求めるには
・令和2年なら、キーナンバーの「18」を足して、2020年
・平成10年なら、キーナンバーの「88」を足して、1998年
・昭和50年なら、キーナンバーの「25」を足して、1975年
・大正5年なら、キーナンバーの「11」を足して、1916年

逆に、西暦から和暦を求めるには、キーナンバーを引けば、解がでます。


キーナンバーですが、実は改元された前年の年の、下2桁です。厳密には月日にも注意を払う必要があります。

先ほどの表に、改元された年月日を付け加えました。

元号キーナンバー改元された年月日
令和182019年4月30日まで平成
平成881989年1月7日まで昭和
昭和251926年12月24日まで大正
大正111912年7月29日まで明治

まとめ

最後に、ポイントをまとめておきます。

  • イギリス英語の場合、年月日・曜日の順序は(日本と比べて)逆
  • 西暦と和暦を変換するキーナンバーは、令和が18、平成が88、昭和25、大正11


しょうもない話ですが渡英直後は、よく食料品の消費期限が3月9日なのか、9月3日なのか分からなくて、迷った記憶があります。

半年違うと、結構大きいですよね。



因みにアメリカ(や時々カナダ)は、ヨーロッパに無いパターンで「MM/dd/yyyy」なので、また少し異なりますね。





※本文は以上です。
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