LGBT先進国の欧州、日本と違い同性婚が認められている国リスト

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LGBTという言葉が世界的に浸透しつつある一方、当初本記事の投稿日時点で、日本では同性婚(Gay marriage、Same-sex marriage)が認められておりません。

イギリスやドイツなどヨーロッパに住み、身近にLGBTを肌で感じてきた身として、LGBT先進国と言えるヨーロッパの同性婚事情について調べてみました。

また日本国内の現状についても、改めて整理してみたので以下ご参照下さい。

欧州30か国、同性婚が認められている国リスト

EU27か国にイギリス、スイス、ノルウェーを加えたヨーロッパ30か国で、同性婚やシビル・ユニオンなどが認められている国は、合計24か国あり、単純計算で80%に及びます。

国単位では無く、人口単位で見ると約85.8%という計算結果になりました。

ヨーロッパ30か国の総人口が527百万人程度、内上記に該当する24か国の総人口が452百万人程度です。



因みに分母をヨーロッパ30か国から、EU27か国にしてみても8割を超え、約83.2%になります。

人口のソースはEU統計局です。

同性婚〇
シビル・ユニオン△
法律施行日
オーストリア2019年1月1日
ベルギー2003年6月1日
ブルガリア
クロアチア
キプリス
チェコ
デンマーク2012年6月15日
エストニア
フィンランド2017年3月1日
フランス2013年5月18日
ドイツ2017年10月1日
ギリシャ
ハンガリー
アイルランド2015年11月16日
イタリア
ラトビア
リトアニア
ルクセンブルグ2015年1月1日
マルタ2017年9月1日
オランダ2001年4月1日
ノルウェー2009年1月1日
ポーランド
ポルトガル2010年6月5日
ルーマニア
スロバキア
スロベニア
スペイン2005年7月3日
スウェーデン2009年5月1日
イギリス
(イングランド)
(ウェールズ)
(スコットランド)
(北アイルランド)

2014年3月29日
2014年3月29日
2014年12月16日
2020年1月13日
スイス

15か国で、同性婚OK

記事投稿日時点で、ヨーロッパにおける15か国で、同性婚が法的に認められています。

  • オーストリア
  • ベルギー
  • デンマーク
  • フィンランド
  • フランス
  • ドイツ
  • アイルランド
  • ルクセンブルグ
  • マルタ
  • オランダ
  • ノルウェー
  • ポルトガル
  • スペイン
  • スウェーデン
  • イギリス


主に、西ヨーロッパの国々ですね。



同性婚が認められている15か国の内、世界で最も早く法律を施行したのがオランダです(2001年4月1日)。

Same-sex marriage
Since 2001 it has been possible in the Netherlands for two men or two women to marry. There are certain differences, however, between same-sex marriage and marriage between a man and a woman.

The first country in the world to introduce same-sex marriage
In 2001, the Netherlands became the first country in the world to create the possibility for two men or two women to marry. Since then, over 15,000 gay couples have married. Today, same-sex marriage is possible in nine other countries besides the Netherlands.

引用元リンク:https://www.government.nl/topics/family-law/same-sex-marriage



しかし、オランダの法施行に先駆け、1989年10月1日に世界で初めてシビル・ユニオン関係を結んだのは、デンマークのゲイのカップルです。

Rights for Gay Couples in Denmark

By Sheila Rule, Special To the New York Times
Oct. 2, 1989

引用元リンク:https://www.nytimes.com/1989/10/02/world/rights-for-gay-couples-in-denmark.html



このゲイ・カップルは同国での法施行を待ち、2012年に正式に結婚しました。

9か国で、シビル・ユニオンOK

シビル・ユニオン(Civil union)は、合計9か国で認められています。

シビル・ユニオンは、シビル・パートナーシップ(Civil partnership)とも呼ばれ、法律上の婚姻では無いものの、法律婚と同等あるいは類似する法的権利が認められているカップルのことを指します。

  • クロアチア
  • キプリス
  • チェコ
  • エストニア
  • ギリシャ
  • ハンガリー
  • イタリア
  • スロベニア
  • スイス

チェコはEUにおける共産圏として初めて、同性婚の法制化に向け審議を進めていますが、まだ先行き不透明な状況です。
https://balkaninsight.com/2020/03/18/czech-activists-bang-their-heads-against-rainbow-wall/


スロベニアは2015年に、同性婚を認めるかどうか国民投票がありましたが、否決されています。
https://www.politico.eu/article/slovenia-says-no-to-gay-marriage-lgbt-lgbti-rights/




エストニアは旧ソ連圏内として、2016年にシビル・ユニオンを認める初の国となりました。
https://www.loc.gov/law/foreign-news/article/estonia-legalization-of-civil-partnerships/#:~:text=The%20Law%20allows%20heterosexual%20and,a%20man%20and%20a%20woman.


西ヨーロッパとされるイタリアですが、歴史的にみてローマ・カトリック教会との結びつきが極めて強い為、2016年にようやくシビル・ユニオンが認められています。
https://www.bbc.com/news/world-europe-35664441

残り6か国は、ストレート婚のみ

残りの6か国は、同性婚もシビル・ユニオンも認められておりません。

  • ブルガリア(1991年~)
  • ラトビア(2006年~)
  • リトアニア(1992年~)
  • ポーランド(1997年~)
  • ルーマニア
  • スロバキア(2014年~)


カッコ内は該当国で憲法上、同性婚が禁じられた年です。

ルーマニアは2018年に、同性婚を禁止する改憲の国民投票が行われましたが、投票率不足で否決になりました。

改憲には、投票権のある国民の票30%が必要でしたが、投票率が20.4%だった為です。
https://www.bbc.com/news/world-europe-45779107


ヨーロッパで初めて同性婚を禁じた国は、ブルガリア(1991年~)です。

またシビル・ユニオンが認められている一方、クロアチア(2013年~)、ハンガリー(2012年~)はともに憲法上同性婚が禁じられています。

なのでEU27か国中7か国で、同性婚が禁じられている事になります。

日本で同性婚が認められていない理由

日本で同性婚が認められていない理由としては、日本国憲法が挙げられます。

日本国憲法
第24条1項

婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない

「両性」という言葉ですが、男性と女性のことを指している、との解釈から、現状日本で同性婚は認められない事になっています。



1947年5月3日に施行された日本国憲法は、敗戦後の占領下で、いわゆるGHQ草案(国民主権を基本)をベースに憲法改正草案が作成、議会での審議を経て制定されました。


GHQ草案の当該箇所は、以下の通りです。

Constitution of Japan (GHQ Draft)

Article XXIII. 
The family is the basis of human society and its traditions for good or evil permeate the nation. Marriage shall rest upon the indisputable legal and social equality of both sexes, founded upon mutual consent instead of parental coercion, and maintained through cooperation instead of male domination. Laws contrary to these principles shall be abolished, and replaced by others viewing choice of spouse, property rights,inheritance, choice of domicile, divorce and other matters pertaining to marriage and the family from the standpoint of individual dignity and the essential equality of the sexes.

引用元リンク:https://www.ndl.go.jp/modern/e/img_t/105/105-001tx.html


GHQ草案は、結婚は親の強制ではなく2人の合意によるもの、また男性による支配でなく2人の協力により維持されるもの、と読めます。

趣旨として同性婚を禁じるものではなさそうですが、肯定するものでも無く、日本国憲法でも「解釈」の問題が、問題になっているように見えます。



日本国憲法には、ヨーロッパで発展した人権思想が受け継がれており、①国民主権、②基本的人権の尊重、③平和主義、の3つが基本原則として定められています。

②基本的人権とは、人間が生まれながらにしてもつ、侵すことのできない永久の権利で、自由権・平等権・社会権などを定めています。

日本国憲法

第十三条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第十四条
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

引用元リンク:https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=321CONSTITUTION#45


同性婚賛成派からは、憲法第13条や14条で定めている自由権・平等権から、同性婚を認めないのは憲法違反と解釈されています。


ヨーロッパは前述の通り、またアメリカに関しては2015年6月26日に、アメリカ合衆国最高裁判所が憲法上の権利として同性婚を認めました。
https://www.nytimes.com/2015/06/27/us/supreme-court-same-sex-marriage.html

まとめ

わたしは法律の専門家では無いので、難しい事は良く分かりませんが、日本国憲法が時代に合っていないのであれば、修正すれば良いと思います。

ヨーロッパに関しては、同性婚が認められない主な理由として、教会や宗教的な理由が挙げられるかと思います。

一方、ヨーロッパ(やアメリカ)ほど教会色が強くないと言える、日本で同性婚が認められない理由の一番が憲法、というのも何だかなぁという感じです。




日本では自治体レベルで「パートナーシップ制度(シビル・ユニオン)」を導入する動きがみられるものの、社会保障や税金、法定相続、養子縁組などで、法律婚と同様の権利が与えられるものではありません。


ヨーロッパでも国により、その辺はまちまちですが、LGBTの権利や同性婚の実態を知る程、単純に日本では何故今でも同性婚が認められていないのかが気になってしまいました。



※本文は以上です。
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