自身の時もそうだったのですが、海外赴任や留学などで長期間、日本を離れる時、今使っている携帯電話番号をどうするか悩みますよね。
今だとSNSアプリが発達しているので、日々の生活においては特に携帯電話番号が無くても問題無いかもしれませんが、無料でしかも日本の電話番号が持てるなら、何かと便利だと思いませんか?
例えば日本の銀行口座や、アマゾンや楽天などのアカウントを、解約せずにそのまま保有して、海外に長期間行くのであれば、連絡がつく番号をちゃんと登録しておけば安心です。
結論から伝えると、既存のキャリア契約を解約(或いは楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」を契約)した上で、新たに無料のIP電話番号を取得するのが筆者のおすすめです。筆者の活用方法も含めて、以下ご覧いただけたらと思います。
・月額基本料金0円で、携帯電話番号の保有が可能
・国内0-1GB無料(1GB超3GBは980円、3GB超は2,980円)
・海外でも使用可能で、2GBまで高速データ可能(超過後は最大128kbps)
現在、海外在住の為、楽天モバイルを使った事はありませんが、公式サイトを確認する限り、かなりお得に見えます。
使い方によっては、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」だけで事足りそうですが、IP電話番号も保有しておくと何かと便利かと思います!
海外へ行く事が決まったら、あなたの携帯電話番号は?
あなたが何かしらの理由で、日本を離れて海外に行く場合、携帯電話番号をどうするか悩むと思います。
3パターン化してみました。
そのまま放置
- メリット
・電話番号が変わらない
・一時帰国や本帰国など、日本に戻ってきたら、そのまま使える
・ローミングすれば海外でも使える - デメリット
・月額基本料が発生する
・海外でローミングして使用する場合は料金が高い
「そのまま放置」は、1年以内など短期間海外に行く場合ならおすすめと言えます。特に、いつ帰国するのか明確に分かっているなら、諸々の事務手続きや、ランニングコストを鑑みても、日本の携帯電話番号を保持しておくメリットがあります。
ローミング利用の追加料金が発生する事なく、そのまま日本国外で使えるので、これなら敢えて楽天モバイルを契約して、海外に渡航するのも良さそうです。
海外指定66の国と地域:
アイスランド、アイルランド、アメリカ(ハワイ)、アメリカ本土、アンドラ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、カンボジア、韓国、キプロス、ギリシャ、グアドループ、グアム、クロアチア、サイパン、ジブラルタル、シンガポール、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、デンマーク、ドイツ、トルコ、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィリピン、フィンランド、ブラジル、フランス、フランス領ギアナ、ブルガリア、ベトナム、ペルー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マカオ、マルタ、マルティニーク、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、モロッコ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、レユニオン、ロシア
(2020年3月3日時点)
引用元リンク:https://network.mobile.rakuten.co.jp/fee/un-limit/?l-id=fee_un-limit_11#country
一時休止
NTTドコモ、ソフトバンク、AUの3社をざっくり比較した場合です。
- メリット
・電話番号が変わらない
・一時帰国や本帰国など、日本に戻ってきたら、「再利用」手続きをする事で使える
・「そのまま放置」するよりは、月額料金を抑えられる - デメリット
・「一時休止」でも、各種事務手数料(申込時1,000-3,000円程度、ユニバーサルサービス料等)や月額基本料(情報保管料として、毎月400-500円程度)が発生する
・「一時休止」中は、あなたが海外に出国する前で、たとえ日本にいたとしても一切使えなくなる
・保管期限が3-5年など、有効期限がある
・一時帰国時に、「再利用」手続きをして「一時休止」を解除すれば、すぐに使えるが、また「一時休止」を申込みすると事務手数料がかかる
・ 一時帰国時に、「再利用」手続きをしない場合は、別途SIM等を準備する必要がある
保管期限が定められているので、3-5年くらい海外にいそうであれば、無駄な出費になりかねないので注意が必要です。また一時帰国中での利便性が優れているとも言えませんが、例えば1-2年と海外にいる期間が確定しているのであれば、「一時休止」を考えても良さそうです。
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」、NTTドコモ「ahamo」、au「povo」、SoftBank「LINEMO」の各プランを比較した表を、楽天モバイルの公式サイトが公開しています。
解約
- メリット
・月額基本料が発生しないので経済的 - デメリット
・電話番号が変わる
・一時帰国時は、別途SIM等を準備する必要がある
日本で使っていた携帯電話番号自体は失うけど、最も経済的な選択肢です。日本へ帰国するまでの期間が長期、或いは不明の場合は、「解約」一択ですね。
筆者は「解約」パターンでした、無駄な出費が嫌だったので。それと「一時休止」でも「解約」でも、日本の携帯電話番号は使用できなくなるのですが、当時調べていたらスマホのAppでIP電話が使える事が分かったのです。
IP電話とは
IP電話とは簡単に説明すると、インターネットを利用した電話回線です。050で始まる番号が割り当てられます。
インターネット通信をおこなうための言語である、インターネット・プロトコル(IP)を拡張したVoIP (VoiceOver IP)というものを利用します。
IP電話でできること
- IP電話サービス会社と契約すれば、050番号が持てる
- Appをスマホにインストールすれば、その他特別に必要な機器は不要
- 日本の携帯・PHS・固定電話等へ、日本国内にいるのと同じ感覚で使える(有料)
- 同じIP電話である、050番号には基本的に無料で通話ができる
- IP電話サービス会社によっては、留守番電話機能等あり。インターネットにさえ繋がっていれば(Wi-FiでもOK)、基本的に世界どこでも使える
- 筆者は実際に、イギリスやドイツで使用済みです。また日本への一時帰国中など、データ専用SIMでも使えます
IP電話でできないこと
- フリーダイヤルに電話をかけられない(でも携帯電話も同じですね)
- 110、119など日本の緊急通報電話ができない(市街局番からならOKですが、海外にいるなら使う事はないでしょう)
- SMSメッセージの受信ができない
- 国内外の法令でAppやサービスが、使えないケースがあるので、渡航先の国が大丈夫かは、個別にIP電話サービス会社で確認する必要があります。
月額料金が無料、代表的なIP電話App
とにかく、無駄な出費が嫌いな筆者は月額料金無料というこだわりがあります。執筆時点で、最新の情報を調べてみましたが、以下が月額料金無料の代表的なIP電話Appです。
通話料金は、1分あたり大体どこも10-20円程度です。ざっくりで申し訳ありません。
というのも、何れも月額料金が無料なのですが、SMARTalk以外は、プリペイド方式なので筆者は避けています。
プリペイドなので、使い過ぎるとかの心配は無いのですが、いざIP電話を使うとした時に(年間を通して、筆者の場合、頻度はさほどない)、いちいち残高確認とかチャージしたりするのが面倒じゃないですか?
あとプリペイドだと、使わない分がどうしても発生してしまいます。それが筆者は嫌で、自分が使った分だけ引き落とされる、クレジットカード払いを選好しています。
筆者おすすめの、IP電話Appは
すでに答えがでていますが、筆者おすすめのIP電話Appは断トツでSMARTalkです。
「発生する料金は、通話料のみ」
050番号が持てて初期費用、月額料金(含むユニバーサル料金)、留守電、転送、非通知、着信拒否などの付随機能が全て0円。
プッシュ通知も対応しています。
そして通話料は、どこへ電話をしようが「8円・30秒」以上です。
SMARTalkの料金体系は非常にシンプルで分かりやすいです、なおかつ無料で使える機能がたくさん。
正直、通話料は探せばもっと安いのがあると思います。
でも数円の差の為に、筆者としてはクレジットカード払いをはじめ、SMARTalk以上のサービスやメリットを、消費者に提供しているIP電話サービス会社がいないんです。
他のMy050とViber Outの2社は、プリペイド方式が嫌で使った事がないので、品質面でSMARTalkと比較する事は、正直筆者にはできません。
しかし実際に、イギリスやドイツで何度も SMARTalk を使用済みで、日本へ電話をかけたり、また一時帰国中にデータ専用SIMのスマホで使いましたが、回線が不安定だったり、通話品質が悪いと感じたことは一度もありませんでした。
まとめ
通常はLINEなどSNSアプリを使っているので、IP電話は使わない、海外現地では通話SIMを用意するけど、日本の電話番号は持っておきたいという方に、IP電話Appはおすすめです。
月額料金が無料で、日本の050番号が持てるのは大きいですよね。
日本のサイトでネットショッピングをする際、電話番号の入力が必須の事があるかと思いますが、 海外の携帯番号だと桁数が違ったり、最初の三桁が国内使用ではないので、はじかれてしまうんですよね。
IP電話Appの副次的な使い方として、仮に国内携帯電話番号があっても、捨て番号用にIP電話番号を持つのもありだと思います。
最後に、筆者が長年愛用しているSMARTalkの場合、海外からAppを使用するのに、別途契約は不要ですが、デフォルトだと国内からの使用のみになっているので、海外から利用ができる設定に変更手続きをする必要があります。
できれば海外に出国前、設定変更手続きを済ませると良いと思いますが、海外にいても勿論手続きはできますのでご安心下さい。公式サイト通りにすれば、簡単にできますよ。
一度設定を済ませば、海外滞在中・一時帰国中、そのまま使えるのでかなり便利です。着信があったり、留守電があると、メール通知がきます(留守電は設定すれば、添付ファイルで送られきます)。
SMARTalkが使える国は、こちらの公式ページよりご確認下さい。
ヨーロッパに行く予定の方向けに、銀行に関する記事を投稿しています。
あと、銀行ではなくてプリペイドカードなのですが、無茶苦茶便利なRevolutを作っておくと何かと便利ですよ。
最後に、海外引越に関する投稿記事です。
※本文は以上です。
もし記事を気に入っていただけたら、是非、SNS等でシェアいただけたらと思います!
記事一覧は、サイトマップから確認できます。