Handkäse(チーズ)のシリコンバレーと言われている、ドイツはヘッセン州中部のヒュッテンベルク(Hüttenberg)。
どちらかというと牧歌的なこの地で、ドイツ人の男性(Steffen Schwarz氏)がGPSを搭載したハイテク農機を駆使し、宇宙から衛生画像で確認できる巨大文字をトウモロコシ畑に描き、プロポーズを演出した話です。
おめでたい上に、色々とスケールが壮大です!
流石に現在は、グーグルの衛星写真が更新されてしまった為か、男性が畑に表示させた文字は見れませんが、過去写真はグーグルマップで確認する事ができます。
突如現れた、”Willst du mich heiraten ?”とは
グーグルアース・マップに突如現れたドイツ語の”Willst du mich heiraten ?”は、英語にすると”Do you want to marry me ?”という意味です。
“want”(ドイツ語の”wollen”)を使用したニュアンスや文法について、ここでは細かく触れませんが、上記文は日本語に訳すと「結婚してください」というプロポーズの言葉です。
現在グーグルマップであれば、誰でも衛星画像が確認可能です。View larger mapをクリックして、新規タブで見ると分かり易いです。
男性のフルネームを冠した会社”Steffen Schwarz Metallbearbeitung”も、地図上で確認できます。
プログラミングされた農機で、巨大文字を畑に描く
男性(Steffen Schwarz氏)がどのように巨大文字を畑に描いたかですが、プログラミングされた農機を使いました。
精神論を持込むのも良く無いと思いますが、手作業で畑に文字を描いたのかと思っていたら、農業も随分とハイテクを駆使していて、調べたらGPSを搭載して種まきを自動化するトラクターがあるようです。
農業の事はド素人なので、全く分からないのですが、GPSが搭載されたスマホが普及している位なので、プライベートでは無くて仕事である農業分野でデジタル化が進んでいても、確かに不思議ではありません。
Schwarz氏はトウモロコシ畑に種まきをする際、均一では無くて敢えて種をまかない面積を確保する事で、後に文字が浮かび上がって見えるよう、機械にプログラミングして巨大文字を描くことに成功しました。
畑に描かれた面積は、約100×200メートルあり地上からは読めないので、ドローンでお相手の方に見せたようです。
2019年6月、無事にプロポーズは成功。
Schwarz氏曰く、グーグルマップの衛星画像にキャプチャーされる事は想定していなかったようで、カナダに住む叔母に指摘されて知ったそうです。
プロポーズから半年以上が経過した2020年2月頃から、様々なメディアやSNSで取り上げられた為、カナダ含む世界中にニュースが広まりました。
地方紙の以下2つが、2020年2月11日に一早く報じたようです。
ヒュッテンベルク(Hüttenberg)情報
日本から直行便が発着している国際空港があるフランクフルトから、北70km弱にヒュッテンベルク(Hüttenberg)が位置しています。
人口は1万人程度、約41平方キロメートルと面積は東京都江東区と同じ位です。
ヒュッテンベルクは、郷土料理”Handkäse” (ハントケーゼ = チーズ)で有名です。ハントケーゼのシリコンバレーとさえ言われているとかいないとか。
三世代目という老舗Birkenstock(ビルケンシュトック)をはじめ、複数のハントケーゼ製造業者がいます。
Birkenstockのチーズはヘッセン州だけでなく、ドイツ国内のチェーン・スーパーREWE等で取り扱われているので、ドイツ在住者は見たり食べたことがある人もいるかと思います。
余談ですが、しばしレストラン等で”Handkäse mit Musik“と表記されていたりします。”mit Musik”は”with Music”という意味です。
ハントケーゼは食べると腸内にガスが溜まりやすいとされています、つまり音楽(Musik)= 放屁という訳です。
隣国ポーランドやオーストリア、またアメリカやカナダ、オーストラリアにもBirkenstockのチーズは輸出されています。
最後に
ドイツはヘッセン州中部のヒュッテンベルクという、どちらかというと牧歌的なこの地で、ドイツ人の男性(Steffen Schwarz氏)がGPSを搭載したハイテク農機を駆使し、宇宙から衛生画像で確認できる巨大文字をトウモロコシ畑に描き、プロポーズを演出した話でした。
Schwarz氏ですが、ヒュッテンベルクから近くにあるエーバーシュタット(Eberstadt)のトウモロコシ畑で、巨大迷路(Maislabyrinth)を作ったりもしているようです。
調べたらドイツのバイエルン州では、遡る事2009年に150ものストローベイル(藁のブロック)を立体的に並べて“Willst mich heiraten”を描いたり、2019年に“Mogst mi heiraten ?”が畑に描かれています。
どちらもプロポーズの言葉です。
ドイツ人は一般的にシャイとされていますが、時に大胆な行動をとるのか、シャイだから文字を描いたのか、何れにせよ末永い幸せを願うばかりです。
※本文は以上です。
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