英語キーボードのままでも入力可能な、ラテン・アルファベットの”a, o, u”各上部にダブルドットがついた、ドイツ語の特殊文字「アー・ウムラウト(ä)、オー・ウムラウト(ö)、ウー・ウムラウト(ü)」。
パソコンやスマートフォン、タブレット端末で簡単にできる、ウムラウト(Umlauts)の打ち方や代替表示する方法を、まとめてみました。
英語キーボードで入力
Macの場合
Macの場合、公式ユーザガイド通り一番簡単なのは、例えばアルファベットの”a”を押し続け、アー・ウムラウト(ä)を含む特殊文字の候補がアクセントメニューとして表示されるので選択する方法です。
Macでアクセント記号付きの文字を入力する
引用元リンク:https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mh27474/mac
アクセントメニューを使う
1. Macのアプリケーションで、キーボードのキー(aなど)を押したままにしてアクセントメニューを表示します。
2. メニューから文字(áなど)を選択します。
同様に”o”や”u”を長押しでアクセントメニューから、オー・ウムラウト(ö)やウー・ウムラウト(ü)を選択可能です。
アクセントメニューから入力するのは簡単なのですが、メニュー表示に若干の時間がかかるのと、メニューにはウムラウト以外にも特殊な文字候補が出てきます。
直接ウムラウトを入力したい場合は、ショートカットによりアクセスする方法もあります。
特殊文字 | ショートカット |
---|---|
ä | option + u, a |
ö | option + u, o |
ü | option + u, u |
Ä | option + u, A |
Ö | option + u, O |
Ü | option + u, U |
optionキーとともに使うuは、恐らくウムラウト(Umlauts)から来ているようなので一応覚えやすいかと思います。
Windowsの場合
Windowsの場合Outlookにはショートカット(Keyboard shortcuts for international characters)や、Altコードが、各ウムラウトに割り振られています。
なおAltコードを使う時は、NumLockをオンにして打ち込みましょう。
特殊文字 | ショートカット | Altコード |
---|---|---|
ä | Ctrl + Shift + :(コロン), a | Alt + 0228 |
ö | Ctrl + Shift + :(コロン), o | Alt + 0246 |
ü | Ctrl + Shift + :(コロン), u | Alt + 0252 |
Ä | Ctrl + Shift + :(コロン), A | Alt + 0196 |
Ö | Ctrl + Shift + :(コロン), O | Alt + 0214 |
Ü | Ctrl + Shift + :(コロン), U | Alt + 0220 |
Altコードは流石に全て覚えきれないので、英語キーボードで特殊文字を入力する際は、マイクロソフト社が指定している上記ショートカットを使う事がわたしの場合多いです。
コロンはドットが縦に2つあるので、なんとなくウムラウト(ドットが横に2つ)を連想させ、個人的には覚えやすいです。
この表を都度見なおしたり、印刷して手元に置いても良いですが、他に文字コード表を起動して特殊文字を入力する方法もあります。文字コード表であれば、何か入力せず単純に文字を選択するだけなので楽です。
任意の文字を選択してコピーをすれば、貼り付けて使えます。
スマートフォンやタブレットの場合
iPhone・iPadやアンドロイドなど各種スマートフォン・タブレット端末の場合、大抵はOSに関係無くキーを長押しすると特殊文字が表示され選択可能です。
英語キーボードにした上で、例えばアルファベットの”a”を押し続けると、アー・ウムラウト(ä)を含む特殊文字の候補がアクセントメニューとして表示され選択できます。
ドイツ語キーボードで入力時の配列
パソコンでもスマートフォンでも、ドイツ語のキーボードを新たにインストールすると、特殊文字では無くてデフォルトとして、各ウムラウトを含むキーボード配列が表示されます。
頻繁にドイツ語で入力する機会がある場合は、ドイツ語キーボードをインストールしてしまった方が良いかもしれません。
注意点として、ドイツ語キーボードの場合、”y”と”z”の場所が入れ替わります。理由は、ドイツ語では最も使用頻度が低いといわれている”y”を、端に置くことで(ドイツ語ネイティブにとって)使い勝手が良くなる為です。
メーカーにもよりますが、ドイツ語配列の物理キーボードは“y”と”z”の場所や特殊文字に加え、Enter・Shift・Ctrl・Alt・Spaceキーなどの大きさや位置が、若干日本語及び英語配列のそれとは異なり、違和感を覚える人も多いかと思います。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | ß |
Q | W | E | R | T | Z | U | I | O | P | Ü |
A | S | D | F | G | H | J | K | L | Ö | Ä |
Y | X | C | V | B | N | M |
数字0(ゼロ)の右隣りに、小文字のエスツェット(ß)が位置しています。
本記事のアイキャッチ画像は古いタイプライターですが、右側を見ると”Ä, Ö, Ü”があり、また”Y”と”Z”の位置が逆になっている事が確認できます。
ドイツで売られているパソコンは、当然ですが基本的にドイツ語配列のキーボード(ドイツ規格協会 = DINに準拠)なので、今後ドイツに住む予定で日本語(JIS)配列が好みの方は、渡独前に日本でパソコン本体を購入してきた方が良いです。
パソコンの充電器は、大体どこのメーカーでも海外電圧に対応しているので、渡航先に合うコンセント変換プラグだけ準備すれば日本で購入したパソコンを、そのまま海外で使えます。
各ウムラウト(äöü)の代替表示は”ae, oe, ue”
元々は特殊文字が無いタイプライターなどを想定していたものみたいですが、英語・ドイツ語キーボード問わず、特殊文字ウムラウトの代わりに、ラテン・アルファベット2文字で表示する方法があります。
特殊文字 | 代替表示 |
---|---|
ä | ae |
ö | oe |
ü | ue |
Ä | AE |
Ö | OE |
Ü | UE |
Eメール受信者の環境設定次第で、ドイツ独特の特殊文字(ウムラウトやエスツェット)が文字化けしてしまう可能性がある為、敢えて代替表示させる場合も散見されます。
特にEメールアドレスそのものは、ドイツにおいても特殊文字は原則使われないので、やはりラテン・アルファベットのみで構成されます。
最後に
英語配列のキーボードでも使える、ドイツ語の特殊文字ウムラウトを入力するMac及びWindows向け便利なショートカットと、代替表示となるラテン・アルファベット文字を、もう一度掲載しておきます。
特殊文字 | Mac | Windows | 代替表示 |
---|---|---|---|
ä | option + u, a | Ctrl + Shift + :(コロン), a | ae |
ö | option + u, o | Ctrl + Shift + :(コロン), o | oe |
ü | option + u, u | Ctrl + Shift + :(コロン), u | ue |
Ä | option + u, A | Ctrl + Shift + :(コロン), A | AE |
Ö | option + u, O | Ctrl + Shift + :(コロン), O | OE |
Ü | option + u, U | Ctrl + Shift + :(コロン), U | UE |
Macユーザーは「ウムラウトの”u”」、Windowsユーザーはダブルドット繋がりで「ウムラウトの時はコロン」、とそれぞれ覚えておくと便利です。
スマートフォンやタブレット端末の利用時は、キーの長押しで特殊文字候補が表示されます。
Windowsの場合Outlookにはショートカット(Keyboard shortcuts for international characters)が割り振られていて、本記事で触れたドイツ語に加えフランス語、イタリア語、スペイン語、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語、フィンランド語、ハンガリー語などの特殊文字も一通り説明があるので、ご興味がある方はご確認下さい。
※本文は以上です。
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