日本より一足先にシンガポールでロンチしたRevolut(レボリュート)、同国でデジタルバンク申請は見送り

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日本で事前受付を開始したRevolut、シンガポールでは一足先に2019年10月送金事業者としてサービスを開始しています。

またシンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)が2020年1月7日、実店舗を持たないデジタルバンクライセンスの申請が、21あったとリリースしています。

先月既に、Revolutはシンガポールにてデジタルバンクライセンスを申請しない、というニュースが出ていましたが、 本ブログでも取り上げておこうと思います。

デジタルバンクライセンスとは

2019年6月23日に、シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)がリリース、最大5つのデジタルバンクライセンスを新たに付与するもの。2019年12末を、書類申請の締め切りとしていました。

MAS to Issue up to Five Digital Bank Licences

Singapore, 28 June 2019… The Monetary Authority of Singapore (MAS) announced today that it will issue up to five new digital bank licences. This is in addition to any digital banks that the Singapore banking groups may also establish under the existing internet banking framework introduced in 2000.  The move announced today extends digital bank licences to non-bank players.

引用元: https://www.mas.gov.sg/news/media-releases/2019/mas-to-issue-up-to-five-digital-bank-licences


元々シンガポールは、2014年11月にスマート国家イニシアティブを、次いで2015年6月にスマート金融センター創設をかかげ、国としてデジタル技術や金融サービスにコミットし、国民生活の利便性向上や経済の発展を図ろうと取組んでいます。

Fintechのハブとして、ヨーロッパであればイギリスがぶっちぎりトップですが、アジアならシンガポールと言って過言ではないでしょう。

デジタルバンクライセンスの申請内訳

MAS Receives 21 Applications for Digital Bank Licences

Singapore, 7 January 2020… The Monetary Authority of Singapore (MAS) announced today that it has received 21 applications for digital bank licences as at the close of application on 31 December 2019. This comprises 7 applications for the digital full bank (DFB) licences, and 14 applications for the digital wholesale bank (DWB) licences.

引用元: https://www.mas.gov.sg/news/media-releases/2020/mas-receives-21-applications-for-digital-bank-licences


21あった申請の内訳は、デジタルフルバンク(DFB)が7、デジタルホールセールバンク(DWB)が14との事で、主な違いは以下の通りです。

  • DFBは、リテール向け
  • DWBは、SMEs (Small and Medium-sized Enterprises)、非リテール向け

申請した顔ぶれ

シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)のリリース内容によると、イーコマース、テクノロジー、通信、フィンテック、金融など実に様々なグループからの応募申請があったようですが、個別名まではさすがに出てきませんでした。

個社別のリリースや、ニュース等で確認できる限り、以下の企業が申請したようです。

  • Arival Bank
  • Ant Financial
  • AMTD, Xiaomi Finance, SP Group, Funding Societies
  • Beyond
  • ByteDance Technology
  • Enigma Group
  • Grab and Singtel
  • iFast Corporation, Hande & Yillion
  • Shopee parent Sea
  • Sheng Ye Capital, PhillipCapital, Advance.AI
  • Razer Youth Bank

今後のスケジュール

シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)は2020年6月頃に、申請者の中から審査をパスした企業を発表予定で、その後2021年半ばあたり開業に向けて、準備をすすめるようです。

なお デジタルフルバンク(DFB)は2つ、デジタルホールセールバンク(DWB)は3つを上限にライセンスを付与するという事で、一体どの企業が勝ち取るのでしょうか。

Revolutのスタンス

シンガポールで営業中のRevolutは

Revolutに関しては、2019年10月24日シンガポールでRevolut Technologies Singapore Pte. Ltdとして営業を開始済みです。

銀行ではなく、Remittance business(送金事業者)のライセンスをシンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)から取得。登録番号: 01530

公式ページに、(銀行では無いので)預金保護の対象外である事が明記されています。

Is my money safe?

Client funds are safeguarded at Australia and New Zealand Banking Group Limited, Singapore Branch. Your money is not covered by the Deposit Insurance Scheme. As an authorised institution, Revolut safeguards your funds as per regulatory requirements. In the event of an insolvency of Revolut, you will be able to claim your funds from this segregated account and your claim will be paid above all other creditors.

引用元リンク: https://www.revolut.com/en-SG/help/more/security/is-my-money-safe


ユーザーの預入れ資金を分別保管している先の銀行が、ヨーロッパとシンガポールでは当然異なりますが、 根本的にはヨーロッパと同じ位置づけで資金移動業者ですね。

銀行免許を見送った理由

シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore)の公式ページに、適格基準の記載がありますが、当局の審査に合格し、デジタルバンクライセンスを取得した暁には、当初最低S$15 millionの払込資本でスタート可能ですが、その後3-5年でS$1.5 billionまで資本を増やす必要があります。

各種ニュースを読むとRevolutにとって、多大な資本を投入してまでしてデジタルバンクライセンスを取得する意義が、現時点では見出せなかったようです。

最後に

まだリトアニアでの銀行ライセンスに関し、はっきりと方向感(営業開始 or 免許取消 or ??)が確定していないようですし、資本や人員などのリソースを戦略的に配分する事を考えた時、今シンガポールに決め打ちするのは、時期尚早という事だったのでしょうか。

日本に目を向けると、Revolutがいつから営業を開始するのか、事前登録された方は待ち遠しい事と思います。

世の中が便利になるのは大歓迎なのですが、なんだか昔のガラパコス化したガラケーを思い起こさせ、少し複雑な気持ちになるのは私だけでしょうか。


でもRevolutは一度使うと便利過ぎて、いつも肌身離さず持ってしまうんですけどね。


※本文は以上です。
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