たった3工程でWordPress本番▷ローカル環境に移行・構築できるLocal

XAMPP(ザンプ)やMAMP(マンプ)等で挫折したり諦めた人は必見!

Local(ローカル)であれば恐らく最小の工程で、WordPress(ワードプレス)の本番環境をローカル環境に移行できます。

言わずもがな、新たなローカル環境の構築も可能です。

XAMPP・MAMP等の利用は、本番・ローカル環境の仕組みや違いを理解するのに役立ちますが、如何せん趣味レベルの個人ブログを運営している筆者のような非エンジニアにとっては、専門用語の理解だけでも四苦八苦するものがあります。

都度調べながら学ぶ面白さもありますが、目的はともかく手っ取り早くローカル環境を構築したい人向けに、Localを用いた手順と注意点をまとめてみました。

①Localのインストール、②WordPress本番サイトのバックアップ(プラグイン利用でOK)、③zipファイル(加工不要)のインポート、と文字通り3つのステップだけでクローンサイトを作成できます。

①と③は失敗のしようが無いので、Localでクローンサイトの作成が上手くいかない理由は②WordPressのバックアップ方法に絞れます。

肝となるプラグイン利用時のバックアップ注意点も合わせて触れているので、是非ご参照下さい。

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Localとは、インストール方法

Local Lightningは米WPEngine, Inc.が提供する、超絶簡単にローカル環境でワードプレスのサイトを開発できるツールです。

Mac、Windows、Linuxに対応しています。
https://localwp.com/

Localはプロ向けの有料プランがありますが、無料版で全然問題無いと思います。

上記公式サイトより有料版GET STARTEDではなく、無料版OR DOWNLOAD FOR FREE >或いはDOWNLOADをクリック、OSを選択の上ダウンロードしてインストールします。


ローカル環境(テストサーバー)を構築する目的は、以下が挙げられるかと思います。

  • 新規Webサイトの開発
  • 既存Webサイトの各種テスト(プラグイン更新、テーマ・スキン設定変更など)
  • 既存Webサイトのバックアップ

わたしは主にプラグイン更新や、テーマ・スキン設定変更など本番環境で実施する前のテスト目的でローカル環境を構築していますが、結果的に本番環境のバックアップにもなっています。

正式名称Local Lightning
バージョン5.0.X以降は、単にLocalと呼ばれています。


正式名称Local by Flywheel

2019年7月にリリースされたバージョン3.3.1まで、Local Classicと呼ばれています。

Local ClassicはVirtualBoxという仮想化ソフトウェアが使われていましたが、技術的理由からVirtualBoxに依存しないLocal Lightningが新たに開発されリリースに至っています。

なおLocal by Flywheel(Local Classic)の前は、Pressmaticという有償のOS X向けツールでした。

Flywheel(アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ)が2016年にPressmaticを買収した事でツールが無料化され、OSがWindowsやLinuxにも対応しました。

その後2019年WPEngine(アメリカ合衆国テキサス州オースティン)が、Flywheelを買収済みです。


因みにWPEngineもそうですが、FlywheelはWordPressに特化した有償のマネージド・ホスティング・サービスを提供しています。

WPEngine公式サイトによるとyelp、MARIOTT、Klarna他、またFlywheel公式サイトによるとExpediaはじめ多数の企業・ブランドが当該サービスを利用しています。

マネージド・ホスティング・サービスに対して、共用サーバーやVPS(Virtual Private Server)等があります。

趣味ブログであれば、ほとんどの人が共有サーバー(つまりセルフ・ホスティング型のワードプレス等)、或いはサーバー契約が不要なプラットフォーム(アメーバ・ノート・ライブドアブログ・はてなブログ・FC2ブログ他)を利用しているのではないでしょうか。

WordPressのバックアップ

WordPress本番サイトのバックアップ方法は、いくつかありますがFTPソフトやサーバー管理画面からアクセスしない方法で試します。

ここではLocalの公式サイトで紹介されている、BackWPupという無料プラグインでバックアップします。

How to Import a WordPress Site into Local

Local is pretty flexible about being able to import a WordPress site from a zip archive. There are two required things that Local needs for the import to be successful:

・The wp-content folder (containing plugins, themes, and uploads)
・A database dump as a sql file

引用元リンク:https://localwp.com/help-docs/getting-started/how-to-import-a-wordpress-site-into-local/


Localに限った話ではありませんが、WordPressの本番環境をローカル環境に移行するのにwp-contentフォルダ(含むプラグイン、テーマ、アップロードのフォルダ)、sqlファイルの2つが必要です。

BackWPupですが、ジョブタスクは以下の3つにチェックがついていれば、あとはデフォルトで大丈夫かと思います。

  • データベースのバックアップ
  • ファイルのバックアップ
  • インストール済みプラグイン一覧

Localが受け付けるzipファイル形式でファイルを保存し、任意の場所にダウンロードしておきます。

zipファイル形式で保存された中にある、sqlファイル(データベース)の拡張子が.sqlとなっている事を確認しましょう。もし.sql.gzなど圧縮されたものだと、インポート時にエラーとなります。

WordPressのバックアップを取る際、BackWPupプラグインのバックアップ対象からセキュリティ系のプラグインを除外しておくと、後程Localでzipファイルをインポートする際、エラーが出にくくなるかと思います。

セキュリティ系のプラグインを一時的に停止(無効化)してからバックアップをしても良いと思いますが、プラグインによっては有効化すると再び初期設定の必要が出てきます。


特にWordPressのログインURLを変更するプラグインを使用している場合、LocalのAdmin画面にアクセスするとリダイレクト設定が上手く機能しないせいか、404 NOT FOUNDとエラー画面が出てきます。

BackWPupでセキュリティ系のプラグインを一時的に停止(無効化)した場合、有効化を忘れないようにしましょう。

zipファイルをLocalへインポート

Localの場合、前述のBackWPupで出力されたzipファイルを何の加工もせずにインポートする事で、ローカル環境への移行が完了します。

  1. メニューよりAdd New Siteをクリック
  2. メニューよりImport Siteをクリックしてファイルを指定
  3. 左下にある緑色のアイコンAdd Local Siteをクリック

1.と3.の場合はクリック後、What’s your site’s name ?という画面になりますが、サイトをインポート(複製)するには、zipファイルを直接画面内のどこかにドラッグするだけでOKです。

カーソルを動かすとDrop to import site !という画面に変わるので、zipファイルをドロップしローカルサイト名を必要に応じて指定します。

何ならLocalを起動した直後に、いきなりzipファイルをドラッグしてもインポート作業が開始します。

Localで新たなローカル環境を構築したい場合、zipファイルをドラッグする代わりに、1. Add New Siteや3. Add Local Siteをクリックして必要な情報を記入すると、簡単にセットアップが完了します。

本ケースではローカル環境時においてもSSL化にしておく事で、本番環境への移行がスムーズになるかと思います。


ローカルサイト名ですが、クローンサイト作成時はデフォルトでzipファイル名が表示されます。URLそのものになるので、変更する場合は英数字を使いましょう。

Choose your environment(環境設定)はPreferredのままで良いと思いますが、WordPressの本番環境と著しく異なる様であれば合わせた方が無難です。

Import Siteをクリックし、作業が終わるまで待ちます。

エラー無くzipファイルのインポートが終わると、Open Siteをクリックしてローカルサイトを閲覧できたり、Adminとしてログインできます。

XAMPP・MAMPを利用する場合と比べて、手順が大幅に簡略化されているので拍子抜けしてしまいますね。

最後に

たった3つの工程で、WordPress(ワードプレス)の本番環境をローカル環境に移行・構築できるLocalについての記事でした。

  1. Localのインストール
  2. WordPress本番サイトのバックアップ(プラグイン利用でOK)
  3. zipファイル(加工不要)のインポート

Localのインストール、また何も加工する必要が無いzipファイルのインポート自体は、それぞれ失敗する理由がありません。

つまりLocalでクローンサイトの作成が上手くいかない理由は、WordPressのバックアップ方法に絞れます。そのバックアップもプラグインが使えるので、注意点を今一度ご確認下さい。

BackWPupプラグイン利用時の注意点
・zipファイル形式で保存されているか
・zipファイルに、 wp-content フォルダ及び sql ファイルが含まれているか
sql ファイルは圧縮されていないか(末尾が.sqlならOK)
・バックアップ対象から、セキュリティ系のプラグインを除外しているか

BackWPupというプラグインを使う事で、FTPソフトの使用やサーバー管理画面からのアクセスが不要となります。

またsqlデータベース内の文字列(URL)置換、ローカル環境用のデータベース新規作成・WordPressのインストール、.htaccessとwp-config.phpの修正など、XAMPP・MAMP等であれば必要であった作業は、Localだと全て自動化されています。


あとLocal下部ステータスバーにあるLive Linkを有効化(Enable)すると一時的にURLが生成され、インターネット上で簡単にローカルサイトを共有できてしまう機能もあります。

Disable LinkSTOP SITEなどローカル環境をオフ(ライン)にすると、一時的なURLも無効になるので、Dropboxなどを用いて複数のPCでローカル環境を共有したい場合は別ですが便利です。

都度調べながら学ぶ面白さもありますが、手っ取り早くローカル環境を構築したい人は、手間暇がかからないLocalがおすすめです!



※本文は以上です。
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